2017カップ・オブ・エクセレンス ニカラグア 国際審査会レポートVol.3

カップ・オブ・エクセレンスの国際審査会は、1次ラウンド・2次ラウンドでカップオブエクセレンス受賞コーヒーを選出し、3次ラウンドは、その中でも特別なTOP10を再度焙煎し直し、評価します。

 

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さすがTOP10だけあってどれも甲乙付けがたいコーヒーばかりですが、コンペティションである以上、順位をつけなければならないところが苦しいところです。

 

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今回見事1位に輝いたのは、ニカラグア北東部に位置するJinotegaにある「El Esfuerzo 農園」でした。スコア91.166点。

最終的に今年のニカラグア・カップオブエクセレンスを受賞した農園は25農園でした。

昨年、一昨年と3年連続でニカラグアの品評会を見てきましたが、年々コーヒーのクォリティーがレベルアップしていてカッピングしていても、驚きの連続でした。特に綺麗な味だからこそ出てくる酸味の繊細な部分やフレーバーに輝きがあり魅了されました。

今回の品評会で入賞したロットをオークションで落札したいと思います。お楽しみにして下さい。

 

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カップ・オブ・エクセレンスの授賞式でのニカラグアダンスでの祝福。

 

 

 

 

2017カップ・オブ・エクセレンス ニカラグア 国際審査会レポートVol.2

今回カップオブエクセレンスのセレクションに出品した総数は、246ロット。国内審査会1次審査で83ロット、2次審査で36ロットまで絞られ国際審査会へ上がって来ました。

 

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コンペティション第1ラウンドは1テーブル9ロットの4セッション 計36ロットを審査しました。

 

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Natural や Honey などかなりキャラクターのあるコーヒーも混じっていました。

余りに攻めすぎてドライの時にパルプ臭がしたり、もはやフェノールというロットもありました。
当然、ディフェクトされました。
個人的にはニカラグアは綺麗な酸が出てるwashedが1番良いと思いました。

国際審査会の1次審査で27ロットに絞られました。

2017カップ・オブ・エクセレンス ニカラグア 国際審査会レポート

2017年 最初のカップ・オブ・エクセレンス ニカラグア国際審査会に召集され参加して来ました。

首都マナグアから車で4時間程のニカラグァ北部の県、ヌエバ セゴビアの県都オコタルというホンジュラスとの国境に近い街で開催されました。

 

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気温は日中は36度位、夜は冷房無しで寝れる位の25度位です。湿度はかなり低く、乾燥しています。お陰で洗濯物がすぐ乾きました。

第1日目は、カリブレーションを行い、味覚の尺度をあわせる訓練を行います。

 

 

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ヘッドジャッジのポールソンガーさんがプレゼンし、カッピングの指導があります。

最近の攻めたプロセッシングに対応するためか、処理方法の違いとその特徴を説明し、実際にテストカッピングで味をみたり、ケミカルを使用し、ナチュラルの酸、シトリックな酸、マリックな酸等をつくりテイスティングしました。

処理方法と酸の質は今後益々必要となるスキルの一つです。

 

 

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ウェルカムセレモニーが行われ、いよいよカップオブエクセレンス国際審査会の始まりです。

 

 

 

カップ・オブ・エクセレンス新豆のご案内

カップ・オブ・エクセレンス2016 グァテマラ「ベラ・エリザベス」を3月25日(土)より発売いたします。

 

今回御案内するグァテマラ「ベラ・エリザベス農園」は 3世代にわたりコーヒー農園を営んでいる家族経営の農園です。
農園名の「エリザベス」は愛娘の名前をつけるほど家族愛にあふれた農園主でコーヒーに対しても献身的に生産に取り組んでいます。

 

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ー農園情報ー

国名: グァテマラ

地域:ウエウエテナンゴ県 サン ペドロ ネクタ市

生産者:エルウィン エレーラ

農園名:ベラ・エリザベス

品種:カトゥーラ, ティピカ,ムンドノーボ,ブルボン

生産処理:水洗式

スイートチョコ・キャラメル・ブラウンシュガーを想わせる甘く深い味わいと赤りんごを想わせるような風味特性です。

是非、ご賞味下さい。

2017FOODEX 参加のお知らせ。

いつも株式会社トーアコーヒーをご愛顧頂き誠に有難う御座います。

 

3月7日から幕張メッセで開催される国内最大級のフード・飲料イベント「FOODEX2017」にトーアコーヒーも参加いたします。

 

ブラジル大使館のサポート企業としてブラジルパビリオンにてトーアコーヒーがブラジルのコーヒー生産者から直接買い付け、直輸入したスペシャルティコーヒーを来場の皆様に試飲していただきます。

 

出品コーヒー

○ BSCA認証 ブラジル「シティオ・ダ・トーレ」

※2016SCAJ テイスト・オブ・ハーベスト出品ロット

○ BSCA認証 ブラジル「ファゼンダ・ラゴア」

○ ブラジルブレンド

 

皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

{日時}2017年3月7日(火)~ 10日(金)

10:00 ~ 17:00 ※10日(金)10:00 ~ 16:30(最終日)

{会場}幕張メッセ国際展示場 1~10

                     ※ブラジル出店ブースは 8F-40 

 

 

 

 

3月の工場フェアのお知らせ。

いつも株式会社トーアコーヒーをご愛顧頂き誠に有難う御座います。

トーアコーヒー 寄居パイルファクトリーでのコーヒー直売フェアは、3月10日(金) 11日(土)に開催いたします。

冬の期間、営業時間は下記の通りです。

AM 10:00  ~ PM 16:30 (両日) 

皆様のお越しをお待ちしております。

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2017年 中米出張レポート/コスタリカ偏 Vol.2

タラス地区はサンホセから南に車で3時間位、標高1500m~2100mの高地に位置します。

 

1件目 ラピラ農園

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Coe入賞農園。
こちらは35周年を迎える農園で、常に新しい技術を取り入れ、その情報を周辺農園に教えているそうです。Fully washed や Honeyを作っている。

 

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発酵槽に貯める水の温度は低い方が良いとの考えから、発酵槽に貯める水を冷やすためにわざとトタンの屋根に水を流して風を利用して水を冷やしています。

フィンカ バラ ブランコ 標高1840m
白い 木という名前の農園。

 

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標高も高いし熟度も良く素晴らしい農園。

 

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カトゥーラ  カトゥアイ  ゲイシャ などを植えています。最近の気候変動で時期外れのはなが咲いていました。
花の香りは、ジャスミン系の爽やかで少し柑橘系を感じさせられる香りでした。

 

2件目(モンテコペ)を回って来ました。

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農園主の息子のエンリケ ナバセJrは、常に新しい技術を取り入れ、品質向上に意欲を出している生産者です。標高は
1840mです。

 

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Fully washedの一般的なやり方は、チェリーを剥いでから発酵槽に入れ、その後デシムシラージの工程をへて乾燥させますが、ここでは、チェリーを剥いでからすぐにデシムシラージの工程をとり、その後発酵槽に入れ処理する方法をとっています。

発酵時間は24時間。
品種は、ティピカ ディジャロ カトゥーラ カトゥアイ ブルボン ケニアSL28などです。
新しい世代が新たな取り組みを始めています。

この他にハニーやレーズンハニー3Way Washed など醗酵工程や乾燥工程に工夫を凝らし更なる高みを目指す姿勢をビシビシ感じました。

 

3件目 ラス・マルガリータス

農園主のダミアンさん。

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4年前からスペシャルティコーヒービジネスに参入。昨年はサンプル程度の収穫量しか取れなかったまだまだこれからの農園。

標高は2000mを超え、品種も主にゲイシャ種を植えている後発なだけにかなり攻めている生産者。チェリーをいくつか味見しましたが、今までで一番味が濃く、甘さもありかなり期待できるチェリーでした。かなりのポテンシャルを感じる農園なので注目です。

4件目 Cafe Mirazu

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新しいプロジェクトを始めて3年目。乾燥プロセスにこだわりを見せる生産者。ナチュラルで3日間天日乾燥後、チェリーの皮を剝ぎ、ハニープロセスにするレーズンハニーを得意とするそうです。

今回回った農園は、エスプレッソで主にフレーバーに傾注するバリスタには非常に面白い農園ばかりでした。

 

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チョイスする方がバリスタチャンピオンだからかもしれませんが・・・。

今後も目が離せないスペシャルティコーヒー生産国の一つには間違いありません。

今期のカップ・オブ・エクセレンスが楽しみです。

以上が中米出張のレポートとなります。つたない文で申し訳御座いませんが、今年トーアコーヒーが買い付けるコーヒーがどのようなコーヒーなのか少しでも伝わったのなら嬉しいです。

美味しいコーヒーを気軽にお楽しみいただきたいと考えて降ります。トーアコーヒーにご期待下さい。

2017年 中米出張レポート/コスタリカ偏 Vol.1

中米 コスタリカは、標高の高いエリアが多く「ゲイシャ種」や斬新な処理方法でフレーバーを追求する高品質コーヒーで注目を集めています。

 

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数年前にはWBCでチャンピオンを輩出するほど生産だけでなく、抽出においても進んでいる国の一つです。今回アテンドして頂いたリカルドさんはWBCのチャンピオンです。

 

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※写真左手がリカルドさん

 

小規模から零細の農園をいくつか回ってきました。

ロドリゴ オービエロさんの農園。

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標高1240m 首都のサン ホセから車で50kmのウエストバレーにある農園です。ウエストバレーはCOEでも多くの入賞ロットを輩出する素晴らしいエリアです。

この生産者の兄弟がスタバで働いているらしく、10年位前から近くの農園がスタバのテスト農園となっているという話しです。サルバドルからお兄さんがゲイシャを持ち込んだとの事で、現在400本のゲイシャが植えられています。
その他にもサンド ロケ(SL28)やモカ、カトゥーラなどを植えています。

 

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特に驚いたのは、SL28のチェリーを食べた時に、ゲイシャのような、パパイヤやライチのような風味が果肉からしたことです。

農園の管理や良いコーヒーを育てる努力を惜しまない姿勢を感じられました。


2つ目の農園は、ボルカン アズール(青い火山)という名前の農園です。標高は1500m~1700mに位置します。

 

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COEに入賞している特級農園の1つです。
生産者のアレホさんは、スペシャルティコーヒーに対する情熱が半端でない1890年から代々続く農園に誇りを持っている方でした。
ゲイシャをはじめ、SL系やビラサルチ サルチモール ナチュラルデカフェなどを植えています。

 

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以前のCOEで、ビラサルチで85点を取った経験を持っているほど、土壌や生産方法、収穫 処理まで徹底した品質管理を行っています。

 

この農園でもっとも興味を惹かれたのは、チェリーの収穫をする労働者に支払うコストです。

 

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黒いボックスを持った写真がありますが、あのボックスにチェリーを一杯(5kg位)にしてアズールコイン1枚(2ドル)

計算すると lb/20ct 位賃金を払っていると行っていました。

収穫作業者にきちんと賃金を支払うことで、チェリー1粒の熟度管理だったり区画後とのトレーサビリティを担保する事が出来るといいます。

 

 

2017年中米産地レポート/ニカラグア Vol.4

エルケッツァールでは、学校、病院、食事の配給など、農園に従事する方の労働環境にも配慮して経営されています。

 

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今年は12月に季節はずれの雨がふり、気候が変動していると、パコさんは言っていました。この季節に花が咲く事は珍しく、9ヶ月後には実をつけるそうです。収穫の時期が変わってくるかもしれません。

 

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エルケッツァールの1番高い区画です。下の区画と異なり傾斜がかなりきついです。新たに区画を整備し新しい木を植えるとの事です。品質向上の伸びしろがまだまだありそうです。

 

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アメリカのロースターのリクエストでハニープロセスやナチュラルの生産も始めていました。

今期から農園で一番標高の高い区画のコーヒーを分けてもらえるようになりました。酸の質の違いを是非とも見ていただきたいです。

エル・ケッツァール農園はソフトブレンドに配合されています。

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