カテゴリー別アーカイブ: コーヒーのある風景

グァテマラ生産者イベント参加の報告

いつもコーヒー輸入などでお世話になっているECOM Japan様にて、グァテマラの生産者のROSMA社(ウエウエテナンゴ)のアレハンドロ氏とフレディ氏(兄弟)が来日されたのでお邪魔してきました。

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ROSMA社のコーヒーは、トーアコーヒーでもちょくちょく使わせて頂いており、特に今年は、カップオブセクセレンスのエキゾチック ウォッシュドで4位を受賞した、ROSMA COFFEE Geishaを落札していたので、今回お会い出来て大変嬉しかったです。

ROSMA社は9つの農場を所有しすべて家族経営で行っています。

場所はメキシコとの国境近くのウエウエテナンゴにあり、度々カップオブエクセレンスで受賞する実力のある生産者です。

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現在、グァテマラに限らず、世界中の生産国で気候変動や労働者問題等様々な問題に直面しています。

労働者問題は深刻で、収穫時期に労働者が集まらなかったり、集めた労働者の賃金が高騰したりと、品質と価格に大きく影響を与えています。労働者が集まらなかったり、資金繰りが悪化し離農する生産者も出ている事を最近よく耳にします。

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その問題の解決の一つの策としては、彼らと我々ロースターがもっとコミュニケーションをとり、連携を図るべきとの事でした。

特に、収穫前に買付数量や品質が事前にわかると、どこにいくら資金と労力をあてれば良いか予測がつき、生産コストを抑えられ、品質も保持出来るという事です。継続した購入により信頼関係を築くことが持続可能な生産につながります。

コーヒー産業にとってコーヒー生産現場の問題は他人ごとではありませんので、お二人のプレゼンテーションは大変興味深かったです。

 

 

台湾出張レポート2024年 Vol.5

Taiwan Alishan Green Coffee Evoluation & Assessment 2024

今回の台湾コーヒーの品評会に参加してみて感じたことは、台北、台中、台南と少数の古来からの部族が台湾国産コーヒーを通して、生産者からグリーンバイヤー、ロースターそして最終的なお客様に至るまで、その味とストーリーに魅了され楽しんでいるという事を感じました。

 

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もちろん他国からのコーヒーも流通し、阿里山で生産されるコーヒーよりも低価格で販売されています。

しかし自国のコーヒーを成長させるために情熱をもってブランド作りに励んでいる事や、少しでも品質を向上させようとする生産者の努力をこの品評会で感じることが出来ました。

 

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そして生産者からの透明性を持った情報をグリーンバイヤーやロースターがきちんとくみ取り、安心安全だけではなく、品質を対価で評価しその生産者のストーリーを消費者に情報提供する、結果、台湾のコーヒーラバーに価格が高くても受け入れられているんだと感じさせられました。

 

この素晴らしいサイクルを構築する1歩を台湾は確実に踏み出している事が、台湾コーヒー業界の発展の潮流になっているのだと感じました。

こんなに近くの国で素晴らしいコーヒーに出会えたことが幸運であると共に、今後も台湾コーヒーから目が離せなくなりました。

 

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台湾出張レポート2024年 Vol.4

Taiwan Alishan Green Coffee Evoluation & Assessment 2024

品評会の最終日が表彰セレモニーとオークション兼、即売会となっており、台湾全土からグリーンバイヤーが100名以上参加してセレモニー会場を盛り上げました。

 

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Washed , Honey ,Natural ,Geisha, GeishaOtherとそれぞれ表彰し、生産者も皆さんの名前が呼ばれるたびに歓声が沸き、大変な盛り上がりでした。

その中でも目立っていたのが、台湾コーヒーのレジェンド生産者、コーヒー王子ことアロンさんのコーヒーでした。すべてのカテゴリーで入賞し、そのうち3つのカテゴリーで最優秀証を受賞しました。圧巻のレジェンドぶりでした。

 

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最優秀のロットに関しては、築地市場での競りを想わせるように、仕切り役がバイヤーに競らせる台湾ならでは?の迫力あるオークションでした。価格が上がるたびにどよめきが起き、会場の熱量もすごかったです。

 

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最高値は30万元/15kg  (約150万円)1kg約10万円ぐらいの落札価格でした。まるでパナマのGeishaのような印象です。

 

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さすがに最優秀賞のコーヒーのオークションには参加できませんでしたが、入賞ロットの中から、カップの良いものを選び、わずか5㎏ですが買い付けることが出来ました。

7月の本社直売会でこのロットを限定販売致します。

是非、台湾の素晴らしいコーヒーを体験してください。

 

 

台湾出張レポート2024年 Vol.3

Taiwan Alishan Green Coffee Evoluation & Assessment 2024

今回の品評会は170物サンプルが出品され4日間かけ審査されました。

 

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Washed ,Honey,Natural,Geisha、otherと5つのカテゴリーに分けられてカッピングを行いました。審査会スケジュールがかなりタイトだった為、1日8セッションも行い、さながらカッピングの修行のように、丸一日会場に詰めて審査を行いました。

 

 

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ファーストラウンドは、サンプル焙煎の調整がうまくいっておらず、スコアがあまり伸びませんでした。収穫してから間もないサンプルによくあるのですが、フレッシュすぎると、焙煎が難しく浅煎りだと特に後味に渋みが残ったり、フレーバーが発達していなかったりします。

セカンド、セミファイナル、ファイナルと進むにつれ、焙煎が良くなってきたため、それにつられスコアも伸び、中には90点近いスコアのロットも出てきました。かなりポテンシャルの高いコーヒーという印象で、中米のニカラグアのような、クリーンでスイートシトリック、熟した赤りんごや青りんごのようなMalic Acidを想わせる酸質が特徴的でした。

 

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台湾のコーヒーがこれほどの品質で魅力的なコーヒーを生産している事に改めて驚きました。

しかしながら、生産者の生産コストが他国のコーヒー生産地よりもはるかに高く、そのほとんどが国内や中国で消費されています。(1kg当たりの生産者コストはWashedで700元から1200元、Otherは1000元以上)※日本円に換算する場合は×5でおよその価格となります)

台北で訪問したカフェでは1杯2000円、100g6000円ぐらいで販売されています。

 

 

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台湾の民間戦略としては、コーヒー界の「エルメス」を目指しブランドを構築している所です。

日本の現状では、まだまだ継続販売には時間がかかるかもしれません。ただ、間違いなく品質は愉しみな国の一つになりました。

 

 

 

 

 

台湾出張レポート2024年 Vol.2

Taiwan Alishan Green Coffee Evoluation & Assessment 2024

 

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今回で6回目?となるこの品評会に初めて参加する事となり,

どんなコーヒーが出てくるのか大変楽しみでした。

昨年のPCA(プライベートコーヒーオークション、ACEがプラットフォームとなって行うインターネットオークション)では90点を超えるロットも出たと事前に聞いていたので、期待が高まります。

プレゼンテーションでは、台湾のヘッドジャッジで今回私を招集したMr.Joe Hsuが今回の出品ロットの総数と、代表的なエリア等を紹介してくれました。

 

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台湾コーヒーの生産者コミュニティは2006年に35名のメンバーで設立され、現在は嘉義県のメンバーだけで200名を超えたそうです。

主な品種はSL34、ティピカ、ゲイシャ、ブルボン等です。生産エリアは阿里山郷、梅山郷、竹崎郷、番路郷、中補郷の5つのエリアで生産され、5つのエリアを合わせた収穫面積は138.56ha 109,193kgしか収穫されません約1820袋/60kg

因みにコーヒー大国ブラジルは約200万ha、収穫量はざっくり約3,75万t、約6250万袋,桁違いです…。

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※道路から少し入るとすぐにコーヒー栽培エリアがあります。

 

近年の海外からの評価に伴い、現在台湾では、官民が協力し台湾コーヒーのアピールに力を入れています。

春に開催されたFOODEX2024にも台湾コーヒーのブースを出し、台湾コーヒーの品質や価値などを海外へどんどん発信しています。重要な経済産業の一つとなってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台湾出張レポート2024年 Vol.1

2024年5月18日~25日に開催された台湾コーヒーの品評会に、日本の代表としてトーアコーヒーから小竹が招集され、参画してきました。

「Taiwan Alishan Green Coffee Evaluation & Assessment 2024」

 

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※首都台北の台北駅とその街並み

 

今回初めて台湾の品評会に参加することになり、どんなコーヒーが生産され、どんな風味のコーヒーが出てくるのだろうかとワクワクして臨みました。

品評会の行われる阿里山までは、台湾の首都台北から台湾新幹線で1時間半ほどの嘉義駅まで行き、そこから車で、2時間程山を登った阿里山郷で行われました。到着したのは夜の12時だったので、翌朝の景色は、台北とのギャップに驚くほどの大自然でした。

 

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※阿里山郷の茶畑

 

阿里山は台湾屈指のお茶の産地として有名で、ここ最近コーヒーの国際品評会で、高く評価されブレイクした土地です。

標高も1200m以上あり、昼夜の寒暖差があるコーヒーの栽培環境としては恵まれている風土を持っています。

また、阿里山は原住民族のツォウ族の文化部落でもあります。

大自然とお茶とコーヒーの阿里山です。

1月の本社コーヒー直売会のお知らせ。

 

明けましておめでとうございます。

本年も株式会社トーアコーヒーをご愛顧頂きますようお願い申し上げます。

1月のトーアコーヒー本社直売会は、13日(土)に開催いたします。

営業時間は10:00 ~ 16:00 となります。

建物の修繕工事中で足場が組まれている状態となっております。

 

本社工事中

 

安全を期して皆様のお越しをお待ちしております。

株式会社トーアコーヒー

オリジナル化繊フィルターのご紹介!

 

外出自粛ムードでご自宅で美味しいコーヒーを飲みたい!との声にお応えして、弊社直営店もご提供しているオリジナル化繊フィルターの淹れ方のご紹介です!

 

今回は弊社のキングアーサーブレンドを使って実際に抽出してみたいと思います。

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中挽きの粉12gを耐熱の容器に入れます。

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沸騰したお湯180gを優しく注ぎます。

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タイマーをセットし、3分浸します。

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3分経ったら化繊フィルターを使ってサーバーに液体を濾します。

(フィルターがサーバーからずれてしまう場合は、クリップなどで固定させると便利です)

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お気に入りのカップにコーヒーを注いで出来上がりです!

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コーヒー豆には原料が良質であればある程、香りや滑らかな質感といった美味しさが油分(オイル)にたくさん凝縮されています。

 

ペーパーフィルターで濾されてしまうオイルを化繊フィルターを使う事で十分にお楽しみ頂けます。

 

なお化繊フィルターには今回使用した台形タイプの他に、円錐のタイプもご用意しております。

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まだまだ寒い季節、ご自宅でも気分転換に美味しいコーヒーをお楽しみ下さいね!

 

 

エルサルバドル/モンテシオンの社会貢献事業への取り組み(後編)

前編では中米の内戦の歴史をご説明しました。

モンテシオンコーヒーが自社で販売したコーヒーの利益を農場に従事する作業者とその家族に対し、多岐にわたり活動資金としています。(社会インフラの整備や労働環境の改善、自然環境の維持保全など)

今回はその活動をいくつかご紹介いたします。

 

→前編はこちらからご覧ください。

 

:月に2回、社会的責任プログラムの一環として、労働者に食料と衛星用品が与えられます。

労働者に食品を提供しています。

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:コミュニティの人々のための無料の医療相談、医療援助があります。

無料の医薬品とビタミンが私たちの労働者とコミュニティの人々に与えられます。

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:衛生的な水の確保。

水にアクセスできない特定の場所があり、子供と大人は毎日水を得るために数マイル歩く必要がありました。このため、3コミュニティと学校に水採石場の建設を支援することにしました。

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  • ラグーンから採石場に水を輸送するために設置されているチューブ

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  • モーターポンプと電気機器が保護されている構造

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  • コミュニティと学校ごとに4つの水採石場があります。

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まだすべて完成していませんが、今後もこの活動は継続背れていきます。

このほかにも、居住環境の改善や学校建設、保険教育の実施等様々な取り組みが行われています。

 

3:農場の75%は病気や気候変動により体制のある健康な若い気を通じて持続可能な生産を保証するよう改善されています。

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4:コーヒーチェリーの外皮や果汁、微生物、堆肥、カルフォルニアワームの肥料などの有機材料が有機肥料として使用されます。

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コーヒーの生産に関しても自然環境の維持保全を目的とした持続可能な生産を推進しており、土壌づくりにおいても有機農法を持ちいています。

水洗処理場でノ使用済みの汚水はそのまま川には戻さず、浄水して自然に戻しています。

モンテシオンコーヒーで働く人に限らず、コーヒー生産にかかわるすべての事を改善していき、素晴らしいスペシャルティコーヒーを毎年生産し、日本に届けてくれます。

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このプロジェクトのカギは、コーヒーの品質(美味しさ)にあると考えています。

なぜならば、美味しいコーヒーでなければ、実際に購入下さるお客様の評価を得る事は出来ず、持続可能な良いサイクルが出来ないからです。

トーアコーヒーは、モンテシオンコーヒーが作る美味しいコーヒーを最大限に引き出す焙煎技術と品質管理の徹底に努め、お客様に評価して頂ける商品をお届けすることに注力することが、持続可能で良好なサイクルを作りだすと考えております。

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もしこのプロジェクトに賛同して頂けるなら、まずはこの美味しいモンテシオンコーヒーを飲んでいただければ幸いです。お客様の美味しいが素晴らしい輪を作りだしていくでしょう。

それが、「素晴らしい生産者と美味しコーヒーを求めるお客様との懸け橋に」をスローガンにおいているトーアコーヒーの目標とつながります。

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エルサルバドル/モンテシオンの社会貢献事業への取り組み(前編)

トーアコーヒーがコーヒーを通じて行っている持続可能な社会発展プロジェクトの一つにエルサルバドル「モンテシオンコーヒー」(以下モンテシオン)とのかかわりがあります。

こちらの農園とは、15年近くのお付き合いがあり、毎年素晴らしい品質のコーヒーを我々に届けてくれます。

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モンテシオンはコーヒーを生産するだけでは無く、そこに従事する労働者の労働環境の改善をはじめ自然環境の維持保全など多岐にわたりサスティナブルな生産活動を主軸とした社会貢献プロジェクトを推進している農園です。

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なぜ、モンテシオンがサステナブルな生産を推進するかというと、それにはエルサルバドルの現状が大きく影響をしているからです。

 

エルサルバドルをはじめ中米の歴史は内戦の歴史でもあります。

1950 年から 80 年代まで、農産物の輸出増加によりは驚 異的な水準で経済を伸ばし続けた中米は好景気に沸いていました。その中でもコーヒーの輸出は外貨を得るための最も重要な農産物の一つでした。

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輸出の増加に伴い農地の拡大が進み、やがて土地の正式な法的権利を所有して いない貧しい農民は政府の武力行使により抵抗するすべもなくその土地を立ち退かされていきました。

 

コーヒーをはじめとする農産物の生産拡大は劣悪な賃金で季節によって雇用される土地 をもたない農民や零細農民からなる季節労働者の大規模な出現をもたらしました。その為、多くの農民は都市に移住するか、さらに条件の悪い土地に移動 するか、季節ごとにプランテーションを渡り歩き極貧生 活を送るかという選択を迫 られました。

 

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土地をめぐる紛争は過疎地に住む農民の組織化と武力化を促していきました。

政府軍が推し 進める強制的な土地の収奪に対抗するため、農民は武装グループを組織するようになり、その結果、都市でも農村でも伝統的な組織や共同体とは異質な社会組織が形成 されて行き、後のゲリラ活動の盤石となってしまいました。その結果、1970年代後半から1990年代前半まで長きに渡り内戦状態が続き、国民生活が疲弊していました。

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2000年代に入っても貧困からの脱却が出来ない農業作業者やその家族は、子供の世代まで影響し、まともな教育や医療を受けれない状態など社会インフラの整備が遅れており、劣悪な環境の中での生活を余儀なくされています。

 

モンテシオンコーヒーは自社で販売したコーヒーの利益を農場に従事する作業者とその家族に対し、社会インフラの整備や労働環境の改善、自然環境の維持保全など、多岐にわたり活動資金としています。

後半ではその活動をいくつかご紹介いたします。

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エルサルバドル/モンテシオン(中煎り)200g

エルサルバドル/モンテシオン(中煎り)100g