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2024.7.8

台湾出張レポート2024年 Vol.5

コーヒーのある風景

Taiwan Alishan Green Coffee Evoluation & Assessment 2024

今回の台湾コーヒーの品評会に参加してみて感じたことは、台北、台中、台南と少数の古来からの部族が台湾国産コーヒーを通して、生産者からグリーンバイヤー、ロースターそして最終的なお客様に至るまで、その味とストーリーに魅了され楽しんでいるという事を感じました。

 

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もちろん他国からのコーヒーも流通し、阿里山で生産されるコーヒーよりも低価格で販売されています。

しかし自国のコーヒーを成長させるために情熱をもってブランド作りに励んでいる事や、少しでも品質を向上させようとする生産者の努力をこの品評会で感じることが出来ました。

 

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そして生産者からの透明性を持った情報をグリーンバイヤーやロースターがきちんとくみ取り、安心安全だけではなく、品質を対価で評価しその生産者のストーリーを消費者に情報提供する、結果、台湾のコーヒーラバーに価格が高くても受け入れられているんだと感じさせられました。

 

この素晴らしいサイクルを構築する1歩を台湾は確実に踏み出している事が、台湾コーヒー業界の発展の潮流になっているのだと感じました。

こんなに近くの国で素晴らしいコーヒーに出会えたことが幸運であると共に、今後も台湾コーヒーから目が離せなくなりました。

 

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2024.7.5

台湾出張レポート2024年 Vol.4

コーヒーのある風景

Taiwan Alishan Green Coffee Evoluation & Assessment 2024

品評会の最終日が表彰セレモニーとオークション兼、即売会となっており、台湾全土からグリーンバイヤーが100名以上参加してセレモニー会場を盛り上げました。

 

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Washed , Honey ,Natural ,Geisha, GeishaOtherとそれぞれ表彰し、生産者も皆さんの名前が呼ばれるたびに歓声が沸き、大変な盛り上がりでした。

その中でも目立っていたのが、台湾コーヒーのレジェンド生産者、コーヒー王子ことアロンさんのコーヒーでした。すべてのカテゴリーで入賞し、そのうち3つのカテゴリーで最優秀証を受賞しました。圧巻のレジェンドぶりでした。

 

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最優秀のロットに関しては、築地市場での競りを想わせるように、仕切り役がバイヤーに競らせる台湾ならでは?の迫力あるオークションでした。価格が上がるたびにどよめきが起き、会場の熱量もすごかったです。

 

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最高値は30万元/15kg  (約150万円)1kg約10万円ぐらいの落札価格でした。まるでパナマのGeishaのような印象です。

 

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さすがに最優秀賞のコーヒーのオークションには参加できませんでしたが、入賞ロットの中から、カップの良いものを選び、わずか5㎏ですが買い付けることが出来ました。

7月の本社直売会でこのロットを限定販売致します。

是非、台湾の素晴らしいコーヒーを体験してください。

 

 

2024.7.4

台湾出張レポート2024年 Vol.3

コーヒーのある風景

Taiwan Alishan Green Coffee Evoluation & Assessment 2024

今回の品評会は170物サンプルが出品され4日間かけ審査されました。

 

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Washed ,Honey,Natural,Geisha、otherと5つのカテゴリーに分けられてカッピングを行いました。審査会スケジュールがかなりタイトだった為、1日8セッションも行い、さながらカッピングの修行のように、丸一日会場に詰めて審査を行いました。

 

 

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ファーストラウンドは、サンプル焙煎の調整がうまくいっておらず、スコアがあまり伸びませんでした。収穫してから間もないサンプルによくあるのですが、フレッシュすぎると、焙煎が難しく浅煎りだと特に後味に渋みが残ったり、フレーバーが発達していなかったりします。

セカンド、セミファイナル、ファイナルと進むにつれ、焙煎が良くなってきたため、それにつられスコアも伸び、中には90点近いスコアのロットも出てきました。かなりポテンシャルの高いコーヒーという印象で、中米のニカラグアのような、クリーンでスイートシトリック、熟した赤りんごや青りんごのようなMalic Acidを想わせる酸質が特徴的でした。

 

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台湾のコーヒーがこれほどの品質で魅力的なコーヒーを生産している事に改めて驚きました。

しかしながら、生産者の生産コストが他国のコーヒー生産地よりもはるかに高く、そのほとんどが国内や中国で消費されています。(1kg当たりの生産者コストはWashedで700元から1200元、Otherは1000元以上)※日本円に換算する場合は×5でおよその価格となります)

台北で訪問したカフェでは1杯2000円、100g6000円ぐらいで販売されています。

 

 

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台湾の民間戦略としては、コーヒー界の「エルメス」を目指しブランドを構築している所です。

日本の現状では、まだまだ継続販売には時間がかかるかもしれません。ただ、間違いなく品質は愉しみな国の一つになりました。