ブエノスアイレスのドライミルに行って来ました。
今年のカップオブエクセレンスで、自社農場で5ロット、集荷ロットで2ロット。計7ロットもこのBeneficio Buenos Airesから生まれています。
シーズンも終了している為何にもありませんが、一応一通りみました。このパティオはコマーシャルコーヒーでした。
ブエノスアイレスでは、パコさんのエル・ケッツァールと同じくビューラーの電子選別機を導入しています。この電子選別機の威力は凄いです。
機械が止まっているところを見るのもある意味レアな経験でした。
ブエノスアイレスのドライミルで2セッションのカッピングをして来ました。
1セッション目は全てカトゥーラでそれぞれ農園や区画が違うものを並べてのカッピングでした。
8ロットのうち、モンテリバノのロットが 白ワインやシトラス ライチを思わせる面白いキャラクターのあるコーヒーがあり、90点を付けてしまいました。
その他は81~86点ぐらいのコーヒーでした。全体的にオレンジやシトラスと言ったシトリックアシディテー系で爽やかでスムースなコーヒーでした。
2セッション目は、品種 マラカツーラで同じ区画で収穫したチェリーを異なる6種類の処理方法で仕上げたコーヒーをカッピングしました。
1.ケニワ(アフリカ式washed 発酵槽に付けないwashed)
2.Fully washed
3.アナエロビック ファーメンテーション(タンクの中を真空状態)
4.アエロビック ファーメンテーション(タンクの中に空気を送り込む)
5.アナエロビック+ケニワ
6.アナエロビック(Natural 48時間タンクに入れ、アフリカンベッドで18日かけて乾燥させたもの)
1 ~ 5 はマラカツーラらしい、チョコレートやアプリコット アップル などの風味を感じ、クリーミーな質感がある83~86点ぐらいのコーヒーでした。
6はドライの時から異質な個性を出していて、他にはない衝撃的なキャラクターを醸し出していました。
フレーバーは、ライチ ライム 白ワイン 複雑な酸とスムースでジューシー 最初から最後までフレーバーがブンブン香るコーヒーでした。 第1セッションの6番に傾向は似てますが、フレーバーのインパクトの強さは驚きでした。
フレーバーに引きずられ点数も90点を付けてしまいましたが、クリーンカップ スィートネス マウスフィール バランスが少し落ちるように感じました。
かなり興味深いカッピング体験ができました。
こういう試験を繰り返し品質向上を図っている事は将来が楽しみであり、一体どこまでいくのかと思いました。
トーアコーヒーのエルナランホ デピルトが里帰りしました。
素晴らしいスタッフに感謝。
是非今年もカップオブエクセレンス オークションで素晴らしいコーヒーを落札し、皆様にお届けしたいです。
後味の汚れ・切れのなさを「コク」「飲み応え」と誤解されてませんか?