中米 コスタリカは、標高の高いエリアが多く「ゲイシャ種」や斬新な処理方法でフレーバーを追求する高品質コーヒーで注目を集めています。
数年前にはWBCでチャンピオンを輩出するほど生産だけでなく、抽出においても進んでいる国の一つです。今回アテンドして頂いたリカルドさんはWBCのチャンピオンです。
※写真左手がリカルドさん
小規模から零細の農園をいくつか回ってきました。
ロドリゴ オービエロさんの農園。
標高1240m 首都のサン ホセから車で50kmのウエストバレーにある農園です。ウエストバレーはCOEでも多くの入賞ロットを輩出する素晴らしいエリアです。
この生産者の兄弟がスタバで働いているらしく、10年位前から近くの農園がスタバのテスト農園となっているという話しです。サルバドルからお兄さんがゲイシャを持ち込んだとの事で、現在400本のゲイシャが植えられています。
その他にもサンド ロケ(SL28)やモカ、カトゥーラなどを植えています。
特に驚いたのは、SL28のチェリーを食べた時に、ゲイシャのような、パパイヤやライチのような風味が果肉からしたことです。
農園の管理や良いコーヒーを育てる努力を惜しまない姿勢を感じられました。
2つ目の農園は、ボルカン アズール(青い火山)という名前の農園です。標高は1500m~1700mに位置します。
COEに入賞している特級農園の1つです。
生産者のアレホさんは、スペシャルティコーヒーに対する情熱が半端でない1890年から代々続く農園に誇りを持っている方でした。
ゲイシャをはじめ、SL系やビラサルチ サルチモール ナチュラルデカフェなどを植えています。
以前のCOEで、ビラサルチで85点を取った経験を持っているほど、土壌や生産方法、収穫 処理まで徹底した品質管理を行っています。
この農園でもっとも興味を惹かれたのは、チェリーの収穫をする労働者に支払うコストです。
黒いボックスを持った写真がありますが、あのボックスにチェリーを一杯(5kg位)にしてアズールコイン1枚(2ドル)
計算すると lb/20ct 位賃金を払っていると行っていました。
収穫作業者にきちんと賃金を支払うことで、チェリー1粒の熟度管理だったり区画後とのトレーサビリティを担保する事が出来るといいます。
後味の汚れ・切れのなさを「コク」「飲み応え」と誤解されてませんか?