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2018.5.24

2018カップオブエクセレンス 国際審査会参加レポート。

コーヒーのある風景
4月に行われたニカラグアでの国際審査会に参加して来ました。

 

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カップオブエクセレンスの選考とは?

今年は、4月9日~12日の4日間ニカラグアの最も有名な産地の一つマタガルパで開催されました。

首都マナグアは海抜標高も低く海や湖が近くかなり蒸し暑い場所ですが、マタガルパの町はニカラグアの中央部の山間地域の為、日中も暑さはあれど湿気も少なく、夜は少し肌寒いくらいでした。

今回で4度目となるニカラグアの国際審査会は、500以上の国内サンプルから、1次審査で214サンプル、2次審査で106サンプル3次審査で63サンプルそして国内最終選考で40サンプルまで絞られ、我々国際審査委員が1次2次審査を経て今年の最高の中の最高のニカラグアコーヒーを選びだします。

 

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 選考の仕方は?

今回の品評会では40ロットもの国内選考で勝ち上がってきたコーヒーを、1ラウンド4セッション、1テーブル10カップでそれぞれ審査していきます。

1回のセッションの制限時間は、カップにお湯を注いでから40分です。

 

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40分間で、それぞれのコーヒーに①どんな香りがあるか、(液体の中のフレーバーの特徴)②コーヒーの液体に雑味は無いか?(クリーンかどうか)③酸味の質は④甘さはどうか?⑤口に含んだ質感や量感は?⑥後味の印象は?⑦全体のバランスは良いか?⑧総評による評価と8の項目により採点される。1項目8点満点×8項目+加点36点で100点満点中の何点かで評価します。(カップオブエクセレンスは86点以上獲得しなければなりません。)自分の好き、嫌いは最後の総評で行うため、その他の項目はニュートラルな気持ちでカップをしなければなりません。

 

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今年の1番に輝いた生産者。

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Finca La Bendicion を所有するルイス・アルベルトさんです。この方は今回Finca Un Regalo De Dios という農園で5位を受賞した素晴らしいコーヒー生産者です。高々と手を挙げ一位という栄冠に喜びをかみ締めていたのが印象的でした。

トーアコーヒーの国際審査委員

今回で8回目の召集となった国際品評会への参加を終えて感じたことは、生産国のスペシャルティコーヒーを作る生産者の品質向上への意欲と成果にただただ驚かされました。生産者との良好な人間関係を構築し、トーアコーヒーが素晴らしいコーヒーを買付けられるよう、またお客様に「美味しい!」といっていただける美味しいコーヒーをお届けして参ります。

 

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2018.2.8

2018 インドスペシャルティコーヒー買い付け出張レポート3

コーヒーのある風景

カラディカン農園の水洗処理場と乾燥場です。

 

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こちらの処理場では、ブラジルのピニャレンセ社製のセパレーターを使用していました。ピニャレンセ社の機器は精度と品質で世界的に有名です。国産がアルにも関わらずピニャレンセをチョイスしているところにこだわりを感じます。

チェリーの選別もスクリーン、比重選別ときちんと分けられ、ディフェクトされたものは、下のグレードまたは、コマーシャルコーヒーとして選別されます。

 

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比重選別後にビニールシートの上で更に未熟実と過熟実をハンドピックで選別していました。この工程が更に品質を向上させています。他の国でも、価格を値切るとこの工程を省かれるか、比重選別されたものを混ぜられるかされ品質の低いものになってしまいます。価格に似合った品質かどうか、カッピングが大切ですし、理由を知るためには現場に行かないと分からないものだと感じさせられました。スペシャルティコーヒーは価格を値切っていいものは出てきません。

 

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乾燥工程で1番気をつけないといけないのが、乾燥温度です。

※特に乾燥2日目までの管理が大事だとブラジル ラブラス大学のフラビオ博士が臨床実験の結果として報告しています。

黒いシートを使用しているのが少し気になりましたが、直接パティオにしいてなかったので良かったです。

※理想は乾燥機を使って、低温(35度以下)で12時間乾燥、12時間以上休ませるという乾燥方法が今1番良いとされています。BSCAのフラビオ ボーレン博士のプレゼンテーションでも報告されました。

インドのコーヒーボードはまだ乾燥機はダメというイメージがあるようで、農業技術が遅れているようでしたが、土壌や気候などテロアールは素晴らしいものがあることがまだまだ伸び白がある農園だと感じさせてくれました。

 

今回の出張で昨年よりも更に品質の良いものを買付けることが出来ましたので早くお客様にご案内したいですが、まずは無事に輸入できる事を祈りたいです。

 

 

 

 

 

 

2018.2.5

2018インド スペシャルティコーヒー買い付け出張レポートVol.2

コーヒーのある風景

今回の目的地、インド南西部に位置するチクマガルールです。

赤道から北緯15度、標高1000m~1150mにコーヒー農園が広がっています。この近くには、インドにはじめてコーヒーが伝来したとされるババブダンギリという山がありコーヒーが育つ環境に適しています。

 

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赤道に近い事もあり、それぞれの区画にはシェイドツリーが植えられていてそのツリーにはインドらしく胡椒の実のつるが巻きついていました。

 

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この森は、野生の動物も多く生息しており、孔雀や猿、バイソンなどが住む豊かな環境でした。農園名はカラディカン エステートといい、熊の住む森という意味ですが、今はクマはいないそうです。

 

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インドのアグロノミストの指導にのっとり自然環境にも配慮された栽培を行っていました。インドもまた病虫害の影響を受けています。出来るだけ殺虫剤を散布しないよう虫取りシートを区画内に設置し対応していました。

 

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熟度も抜群のチェリー。赤道に近い事もあり、シェイドツリーも植えられていました。木に巻きついている弦は、グリーンペッパーです。かじると胡椒独特のスパイシーな辛さが口に襲いかかります。要注意です。

 

 

 

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カラディカン農園の総責任者エマンスさん。ひげが特徴的なジェントルマンでした。